スズキは、イタリア・ミラノで開催されている「EICMA2019」（ミラノショー）で、全面改良した大型二輪車の新型「V-ストローム1050／1050XT」を発表した。浜松工場で生産し、2020年初頭から欧州、北米を中心に販売する。
新型車に搭載する1037ccV型2気筒エンジンは電子制御スロットルの採用や、吸排気タイミングの調整で、出力を向上しながら燃費性能を維持する。欧州で2020年1月に新型の二輪車を対象に導入される新しい排ガス規制「ユーロ5」に対応する。
また、出力特性を3つの中から選択できる「スズキドライブモードセレクター」や、3段階から選択できるトラクションコントロールなど、様々な走行シーンに対応する電子制御システムS.I.R.S（スズキインテリジェントライドシステム）を搭載する。
高さの調整が可能なウインドスクリーンや、アルミ製テーパー形状のハンドルバーを標準装備する。
V-ストローム1050XTには、クルーズコントロールや、ヒルホールドコントロール、下り坂や荷重に応じてブレーキを制御する機能を搭載する。ワイヤースポークホイールやナックルカバーに加え、アルミ製アンダーカウリング、アクセサリーバー、センタースタンド、LED式ターンシグナル、シート高調整機能、12Vアクセサリーソケットを標準装備する。
車体色には1988年のパリ・ダカール・ラリー出場マシン「DR-Z（ジータ）」を彷彿させる特別色「ヘリテージスペシャル」を設定する。
