ホンダが10月30日に発表した2019年度上半期(4-9月期)の生産・販売実績によると世界生産台数が前年同期比1.0%増の262万0683台と、半期ベースで過去最高となった。国内販売や中国の販売が好調で、8期連続で前年を上回った。

国内生産は軽自動車「N-BOX」の販売が好調だったことから同6.8%増の44万3797台と4期連続で前年を上回った。ただ、9月単月の国内生産は、軽自動車「N-WGN」の生産を停止している影響から前年同月比18.2%減の6万5259台と大幅に落ち込んだ。「N-WGN」の電動パーキングブレーキシステムが計画通り調達できなくなっているためで、N-WGNは2020年年初から生産を再開する予定。

米国生産が前年同期比6.4%増の61万9061台と、4期ぶりに前年を上回った。日本から輸出していた「シビック」と「CR-V」を現地生産に切り替えたため。中国は「アコード」や「CR-V」の販売が好調なのに加え、東風ホンダの第3工場を稼働したことから、同6.6%増の78万9036台と伸びた。

ただ、欧州が景気低迷や、ディーゼル車の販売が落ち込み、同37.4%減の4万8104台と落ち込んだのに加え、インドやインドネシアも不振だったことから、海外生産は同0.2%減の217万6886台と、8期ぶりにマイナスとなった。

グローバル販売は同2.0%増の264万台と、2期ぶりに前年を上回った。国内販売が同9.5%増の37万9000台と好調だったほか、中国販売が同18.7%増の78万8000台と過去最高だった。北米はセダン系の販売が苦戦し、欧州の販売も低調だった。