マツダが10月30日に発表した2019年度上半期(4-9月期)の生産・販売実績によると、世界販売が前年同期比8.2%減の73万0550台と8期ぶりにマイナスとなった。

同社は主力モデル「マツダ3」をフルモデルチェンジし、SUV「CX-30」を投入するなど、新型車を積極投入したものの、米国、中国の新車市場の減速などで販売は低迷している。国内販売は9月に新型「マツダ3」や「マツダ2」の販売が伸びて、前年同月比21.3%増と好調だったものの、4-9月期では同4.3%減と前年割れだった。

セダン市場が落ち込んでいる米国の4-9月期の販売は「マツダ3」や「マツダ6」などのセダン系が落ち込み、同9.1%減の13万7334台だった。中国も新型車を投入していないこともあって同18.0%減の10万9275台と不振だった。

4-9月期のグローバル生産は販売が低迷していることから、同4.2%減の72万5286台と、2期連続マイナスだった。国内生産は同9.1%増の50万3267台と、4期ぶりに前年を上回った。タイも「マツダ2」や「CX-3」の生産が好調で同9.8%増の7万2557台と3期連続で前年を上回った。

中国は販売が落ち込んでいることなどから同21.2%減の10万6381台と大幅マイナスとなった。メキシコは「マツダ3」の新型車からハッチバックモデルの生産を取り止め、セダンのみの生産となった影響で同54.0%減の4万3081台とほぼ半減している。