ウェザーニューズは10月10日、トヨタ自動車とともに、コネクティッドカーから収集した情報をAI（人工知能）で解析し、道路の冠水をリアルタイム検知する実証実験を東京都、大阪府、愛知県の3都府県で10月から開始したと発表した。
ウェザーニューズが持つ気象データとトヨタのコネクティッドカーから得られる車両データを活用して、気象観測・予測精度の向上、ドライバーの安全、車両被害軽減を図るため、共同研究する。
すでに両社は、車両データと気象データを学習させた、冠水検知のAIアルゴリズムを開発し、都内で発生したゲリラ豪雨で検証したところ、冠水箇所の推測に成功した。今回の実証実験では、AIアルゴリズムを広域の道路で検証し、精度の向上を図る。
従来のように気象現象をセンサーで観測するだけでなく、車両データと気象データというビッグデータを組み合わせて分析することで、道路周辺の被害状況を早期に把握し、ドライバーの安全と車両被害軽減に役立てていく。
実証実験期間中、対象地域で冠水を伴う大雨が予想される場合、臨時サイトをオープンして推測した冠水箇所の情報をリアルタイムで公開する。
