矢崎総業グループの矢崎エナジーシステム(矢﨑航社長、東京都港区)は7月4日、富士通グループの富士通アイ・ネットワークシステムズ(多田真敏社長、山梨県南アルプス市)を買収したと発表した。買収価格は非開示。富士通アイはスマートメーターなどを手掛けており、矢崎グループとのシナジーを図る。

富士通アイの全株式を取得した。同社は従業員304人(2025年4月末)、売上高142億円(2025年3月期)。

矢崎としては富士通アイを買収することで、電力メーターおよびガスメーターなどのスマート化や共同検針といった融合のほか、矢崎グループが持つ自動車部品などの開発能力や販売網を活用して、製品開発や供給体制の強化を図る考えだ。また、矢崎グループの電装部品技術を生かし、将来的には自動車用EMS(電子機器受託生産)事業への展開も視野に入れている。