矢崎総業は30日、静岡県掛川市のジヤトコ掛川工場跡地(約9万6千平方㍍)を取得したと発表した。電動化関連製品の生産拠点とし、2026年中の稼働を目指す。最大で200億円規模を投じるもようだ。同社は、バッテリーおよびモーター周辺機器など、電動化に関連する製品を幅広く展開するが、電動車に必要な高電圧部品は、従来の低電圧部品に比べて大型化する傾向があり、生産の強化へ向けて適地を探していた。
ジヤトコ掛川工場跡地は、既存の開発・生産拠点との位置関係が良く、幹線道路や高速道路へのアクセスにも優れていることから、新工場の候補地として選んだ。
既存の建屋を活用して生産設備の導入を進める。新工場を含め、同社で生産する高電圧ジャンクションブロック(接続箱)の売上高は、今後5年間で現在の約3倍へ増やす計画。28年には開発機能も新工場に移し、製造機能との連携を図る。