欧州自動車工業会(ACEA)による4月の新車販売(主要31カ国、乗用車)は前年同月比0.3%減の107万7186台で、わずかながら2カ月ぶりに前年実績を下回った。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の販売は増えたが、日本の自動車メーカーは販売が伸び悩んだ。

 EVは同27.8%増の18万4685台だった。主要市場のドイツが4万5535台(同53.5%増)だったほか、イタリア(同2.08倍)、スペイン(同78.0%増)なども好調だった。

 パワートレイン別で最も販売が多いハイブリッド車(HV)は37万2551台(同17.0%増)と引き続き人気があり、PHVも9万8063台(同31.1%増)に増えた。ガソリン車(同22.4%減)、ディーゼル車(同24.7%減)は減少傾向にある。

 メーカー別では首位のフォルクスワーゲン(VW)グループが同0.1%増の29万6869台。次いでステランティスが16万5826台(同0.5%減)、ルノーグループが11万513台(同1.1%増)で、おおむね前年並みだった。一方で日本メーカーはトヨタ自動車が同8.7%減の7万7498台。以下、日産自動車が同9.7%減、スズキも同18.6%減だった。三菱自動車は同22.1%増の4650台と好調だった。

 EV販売は増加したものの、米テスラは同49.0%減の7261台だった。

 1~4月の累計は445万9087台(前年同期比0.4%減)だった。