欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた1月の新車販売(主要31カ国、乗用車)は前年同月比2.1%減の101万6940台で、2カ月ぶりに前年実績を下回った。電気自動車(EV)が増加した一方、日本の自動車メーカーは軒並み減少した。
パワートレイン別では、ハイブリッド車(HV)が最多で、前年同月比16.9%増の34万7462台だった。ガソリン車は29万301台(同20.5%減)と引き続き減少傾向。プラグインハイブリッド車(PHV)は7万5640台(同6.4%減)にとどまった。
EVは同37.3%増の16万6065台だった。主要市場ではドイツ(同53.5%増)、ベルギー(同37.2%増)、オランダ(同28.2%増)などで増加した。特にドイツで急増したのは、EV購入補助金の終了(23年12月)に伴って販売が低調だったことの反動とみられる。また、欧州では25年から企業平均燃費(CAFE)で基準未達のメーカーには罰金が課せられるため、新車登録を24年末から25年初にずらす動きもあったようだ。
メーカー別では、首位のフォルクスワーゲン・グループが26万8409台(同5.3%増)、ステランティスが15万4079台(同16.0%減)、ルノーグループが9万7910台(同5.4%増)と続く。日本メーカーではトヨタ自動車が8万270台(同4.4%減)、日産自動車が2万5108台(同7.7%減)、スズキが1万4469台(同8.5%減)で、マツダ、ホンダ、三菱自動車も前年を下回った。EV専業のテスラは9945台(同45.2%減)と大きく数字を落とした。