欧州自動車工業会(ACEA)による10月の新車販売(主要31カ国、乗用車)は前年同月比0.1%増の104万1672台で、わずかながら3カ月ぶりに前年実績を上回った。電気自動車(EV)も同6.9%増の16万9525台だった。市場別ではドイツが同6.0%増加したものの、フランスが11.1%減、イタリアは9.1%減だった。

 パワートレイン別ではハイブリッド車(HV)が同15.8%増の34万6548台で最多だった。ガソリン車は同10.7%減の31万6618台、ディーゼル車は同8.0%減の10万863台だった。

 EVは同6.9%増の16万9525台だった。主要市場ではドイツが同4.9%減、フランスが同18.0%減だったが、ベルギー(同47.6%増)やオランダ(同32.2%増)で販売を伸ばした。

 メーカー別では、フォルクスワーゲングループが同12.6%増の29万3327台で、ブランド別でもアウディ(同13.9%減)を除いて増加した。ステランティスは同16.7%減の15万346台で、特にフィアット(同45.4%減)が苦戦している。日本メーカーではトヨタ自動車(レクサス含む)は同13.7%増の8万5587台だったが、日産(同8.0%減)、スズキ(同10.5%減)、マツダ(同12.8%減)、ホンダ(同10.4%減)と明暗が分かれた。

 1~10月の累計は同0.9%減増の1082万1299台だった。パワートレイン別ではHVが18.9%増加し、EVは1.7%減った。