欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた2月の新車販売(主要31カ国、乗用車)は前年同月比3.1%減の96万3540台。2カ月連続で前年実績を下回った。内燃機関車からハイブリッド車(HV)を含めた電動車へのシフトが続く中、イーロン・マスク最高経営責任者の言動などが響き、テスラ車は同40.1%減と低迷した。日本の自動車メーカーも軒並み前年同月実績を割り込んだ。

 電気自動車(EV)販売は同26.1%増の16万4646台だった。ドイツ(同30.8%増の3万5949台)などで販売が伸びた。HVも同18.3%増と好調を維持。一方、ガソリン車は同23.6%減、ディーゼル車は28.3%減だった。

 メーカー別ではフォルクスワーゲン(VW)が同4.0%増、ルノーも10.8%増だった一方、ステランティスは16.2%減、メルセデス・ベンツは5.1%減と明暗が分かれた。トヨタ自動車は同5.7%減の7万1105台。日産は同4.2%減、スズキは同17.4%減、マツダは同6.5%減だった。三菱自動車は同40.2%減の3490台だった。