台湾電子部品大手の国巨(ヤゲオ)は5月8日、芝浦電子への株式公開買い付け(TOB)価格を、従来発表の1株当たり5400円から6200円に引き上げ、9日から公開買い付けを始めると発表した。

芝浦電子をめぐっては、ミネベアミツミが1日、TOB価格を5500円に引き上げると発表しており、ヤゲオが再びこれを上回る形になる。芝浦電子の争奪戦がさらに激しくなり、次はミネベアミツミの対応が焦点になる。ヤゲオは「価格の引き上げは、芝浦電子とヤゲオの協業が、優れた成長と価値創造を生み出すという揺るぎない信念を反映している」とコメントした。

ヤゲオのTOBに芝浦電子は同意しておらず、ミネベアミツミが「ホワイトナイト」として登場している。