パナソニックエナジー(只信一生社長、大阪府守口市)は23日、米商用電気自動車(EV)メーカーのハービンジャーモーターズ(カリフォルニア州)に、車載用リチウムイオン電池の供給を始めると発表した。

 最新世代の「2170」セルで、ハービンジャーが米国で生産する中型EVトラック全モデルのバッテリーシステムに標準搭載される。パナソニックエナジーの日本国内の工場で製造し、ハービンジャー本社工場に納入。将来はハービンジャーのカンザス州デソトの新工場からのセル供給も検討する。

 ハービンジャーは2021年設立で、配送用トラックや緊急・災害対応車両など中型商用EVに特化している。自社工場で電動シャシーの設計から生産まで手掛ける。

 25年初頭に生産を開始し、食品メーカーやレジャー用車両メーカーをはじめとする米国大企業からの受注を含め、約5千台の予約注文への対応を進めている。パナソニックエナジーとしてはテスラなど以外への浸透を図る。