ミネベアミツミは10日、センサー大手の芝浦電子に対して、友好的なTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。芝浦電子の賛同を得て、全株取得を目指す。完全子会社化が実現すれば、芝浦電子は上場廃止となる。買収額は約700億円になる見込み。
芝浦電子については、台湾の国巨(ヤゲオ)が、同意なきTOBを提案しており、ミネベアミツミはこれに対抗するホワイトナイト(友好的な買収者)となる形だ。
芝浦電子は、自動車やロボットで需要の高まるセンサーで、世界トップレベルの技術を持っている。ミネベアミツミは買収により、電子部品事業を強化することを目指す。