ロボットアームに用いるミネベアミツミの小型6軸力覚センサー(矢印部分)

 ミネベアミツミは、先進的ロボットアームの実用化へ向け、スタートアップのカイラスロボティクス(塩見佳久CEO、埼玉県川口市)と連携する。ミネベアミツミの小型6軸力覚センサーを活用した製品開発を進める。

 ミネベアミツミの小型6軸力覚センサーは、ノイズに強く、正確なデータ取得ができることに加え、直径9・6㍉㍍と小型で軽量なため、さまざまなロボットや検査機器に搭載できる。接触検知や重量検知、位置検出、振動測定などの役割を担う。

 カイラスはロボットアームを手掛けており、今年の「CES」で表彰されるなど技術力に定評がある。ロボットアームの需要の高まりとともに、ドローン(無人機)などの移動体に搭載するロボットアームの実用化が期待されることから、アーム先端での繊細な力のコントロールやアームの把持能力、安全性の向上、省コスト・省スペース化の実現を両社で目指すことにした。製造業など、幅広い分野での活用が期待されるアームの実用化にもつなげる。