昨年のクラシックカー・フェスティバルの様子
トヨタ自動車は、ヘリテージカー(旧車)を中心に自動車文化を醸成するための新たな活動「トヨタクラシック」を始める。トヨタ博物館が中心となり、トヨタガズーレーシング(TGR)や富士モータースポーツフォレスト、キントなど、組織やグループを横断して取り組む。まずは11日に開幕するクラシックカーイベント「オートモビルカウンシル2025」に出展。今後は独自イベントの開催も視野に入れながら活動内容を充実させていく。
トヨタクラシックは①ヘリテージカーの保存・継承②クルマ文化に触れる場づくり③ヘリテージパーツの開発・販売④レストアを通じた人材育成―を活動の柱とする。
トヨタ博物館や富士モータースポーツミュージアムでの車両展示や、旧車オーナーによるミーティング、補修部品を復刻する「GRヘリテージパーツプロジェクト」など、これまで個別で行ってきたさまざまな取り組みを、トヨタクラシックという「統一した考え方の下で活動していく」(トヨタ)考えだ。
オートモビルカウンシルでは、技能継承のためにレストアした「セリカリフトバック」やGRヘリテージパーツを装着した「スープラ」、「2000GT」の後継車とも言われた1989年のコンセプトカー「4500GT」などを展示する。20日には愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で、約120台のクラシックカーがパレードなどを行う第35回「トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバル」も開く。