「汎用プラットフォームロボット」を披露するクボタの北尾社長

 2025年大阪・関西万博の開幕に先立ち、12の企業・団体が共同出展し、パビリオンでは最大級となる「未来の都市パビリオン」が報道公開され、クボタは自動運転ができる「汎用プラットフォームロボット」のコンセプトを披露した。実証を進めて早期の社会実装をめざす。

 このロボットは、人工知能(AI)技術やカメラなどのセンシング技術で自律的に走る。作物の間隔や生育状況、作業内容に応じて車体の高さや幅などを変え、作業に適したインプルメント(作業機)を自動で付け替えることで、1台で多くの用途に対応する。複数台で協調して作業することもできる。

 米ラスベガスで1月に開かれた「CES」では、高精度の運搬ロボットも披露しており、同ロボットとの連動も可能だ。北尾裕一社長は「農村の姿が変わる」と語った。

 このパビリオンには、日立製作所やKDDIなども出展するほか、川崎重工業が未来の公共交通システムを提案したり、商船三井が水素関連の展示をしたりと、モビリティ関連が柱の1つになっている。川崎重工は、開発中の新たなパーソナルモビリティを披露する計画も明らかにした。