クボタは、リチウムイオン電池の負極材として用いられ始めているチタンニオブ複合化合物を2024年末から量産し、電池材料市場に参入すると発表した。電池メーカーと供給契約を結んでおり、月産能力を50トンから段階的に引き上げ、30年には5倍以上とする考えだ。
同社は自動車ブレーキパッド用摩擦材など向けにチタン酸カリウムを製造している。このノウハウを応用し、チタンニオブ複合化合物の合成技術を確立した。同社の阪神工場尼崎事業所(兵庫県尼崎市)に10億円を投じて量産体制を整える。
リチウムイオン電池の需要は今後も増える見通しで、同社は次世代電池材料を供給することでシェア拡大を目指す。今後もチタン酸化合物の合成技術を生かし、事業拡大を狙う考えだ。
(2023/5/8修正)