欧州自動車工業会(ACEA)は、欧州委員会(EU)が掲げる2025年の二酸化炭素(CO2)排出削減案について、施行時期の見直しや複数年のCO2クレジットを認めることを要望する声明を出した。50年の気候中立を目指す大目標を支持しながらも、電気自動車(EV)の需要低迷や経済情勢の悪化を踏まえ、基準緩和を求めている。

 ACEAの声明発出は9月に続いて2度目。25年の新車の平均CO2排出量を21年比で15%削減する規制などに対し、「変革の重荷を製造業者だけが負っている」として対応を求めている。