いすゞ自動車が14日に発表した2024年3月期業績は売上高が同6%増の3兆3866億円、営業利益が同15.6%増の2930億円、当期純利益が同16.3%増の1764億円で、各項目ともに過去最高となった。値上げや原価低減、円安などが業績に寄与した。25年3月期はLCV(ピックアップトラックなど)の台数減や資材費の高騰などにより、減収減益となる見通しだ。
24年3月期では、東南アジアの市況の悪化による販売台数の低迷や資材高騰などの影響があったが、値上げなどの価格対応や円安の影響でカバーした。世界販売台数は同13.7%減の66万6千台。CV(商用車)は国内の販売台数が伸びた。
25年3月期は売上高1.1%減の3兆3500億円、営業利益は同11.3%減の2600億円、当期純利益は同9.3%減の1600億円を見込む。世界販売台数は同9.1%減の60万5千台を計画。タイのLCV販売は、タイ国内向けが下期から回復に向かうと想定するが、通期では同29.7%減の大幅減を見込む。