トヨタ自動車は1月30日、2023年のグループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)の世界販売台数が前年比7.2%増の1123万3039台と2年ぶりに増加し、過去最高を更新したと発表した。独フォルクスワーゲン(VW)のグループ世界販売の約924万台を上回り、4年連続の首位だった。半導体不足の影響が緩和したことで、国内外の生産が回復したことで、販売台数も伸長した。

トヨタ単体の世界販売は、同7.7%増の1030万7395台と2年ぶりのプラスで、初めて1千万台の大台を超えた。

地域別の販売では、北米や欧州でハイブリッド車(HV)などが堅調に推移。国内ではレクサスブランドが好調に推移した。一方、中国販売は競争激化で微減となった。タイやベトナム、インドネシアなどは経済低迷の影響で減少した。グループ全体の電動車の世界販売は、HVが同31.4%増の342万4台と、初めて300万台を上回った。

グループの世界生産は同8.6%増の1151万8303台と3年連続で増加するとともに過去最高を更新した。トヨタ単体の世界生産も同11.1%増の1003万3171台と3年連続のプラス、販売同様に初めて1千万台を超えた。

23年12月のグループ世界販売は、前年同月比10.2%増の101万1639台と11カ月連続で増加し、12月として過去最高を更新した。