トヨタ自動車は1月29日、豊田自動織機の自動車用ディーゼルエンジン認証不正の影響で国内4工場6ラインの稼働を2月1日まで停止すると明らかにした。当該エンジンを搭載する国内向けの車種は「ハイエース」「ランドクルーザー300」など6車種だが、同一ラインで生産する「アルファード/ヴェルファイア」などの生産も停止する。2日以降の出荷再開時期は国土交通省の指示を踏まえて判断する。
豊田自動織機の不正発覚を受けて「工程を確認する」(トヨタ広報部)ため、29日2直から生産を停止した。生産を停止したのは、トヨタ車体の富士松工場第1ライン(愛知県刈谷市)、いなべ工場第1ライン(三重県いなべ市)、吉原工場第1・第2ライン(愛知県豊田市)、岐阜車体工業第1・第2ライン(岐阜県各務原市)。
当該エンジンを搭載する国内向けモデルはハイエースやランクル300のほか、「グランエース」「ハイラックス」「ダイナ」「ランドクルーザープラド(生産終了)」。このうちトヨタの国内工場で生産するモデルは、いなべ第1のハイエース、吉原第1のランクル300、岐阜車体第1のハイエース(救急車仕様)が対象となる。
これらのモデルの生産を止めることで、いなべ第1で生産するアルファード/ヴェルファイアの生産も停止した。また、ランクル300とフレームを共通化する「ランドクルーザー70」を生産する富士松第1、吉原第2の稼働も止めた。
日野自動車も同様の理由で「デュトロ」を生産する羽村工場(東京都羽村市)第2ラインの稼働を1日まで停止する。
トヨタによると、当該エンジンを搭載したトヨタブランド車の国内生産規模は月間約1万1千台で、販売規模は月間約5千台(2024年計画ベース)。海外生産車種を含めたグローバルの生産規模は月間約3万6千台(同)となる。
(2024/1/31更新)