日本自動車工業会(豊田章男会長)が12月28日に発表した11月の輸出台数は、前年同月比7.5%増の39万9591台となり、10カ月連続で増加した。半導体不足の影響が前年度と比べて緩和したことに加え、一部の自動車メーカーは円安を背景に輸出を増やした。1~11月の累計輸出台数は399万150台で、暦年の輸出台数が4年ぶりに400万台を超えることが確実になった。
地域別で、最大仕向け地の米国は13万4510台(同9.5%増)だった。欧州も英国が1万3425台(同15.5%増)などと好調だった。中国向けも2万2481台(同25.4%増)と増加した。
20~22年の輸出台数は、半導体不足の影響で年間370万~380万台ペースで推移していた。日産自動車の内田誠社長は「為替の影響で輸出を増やしている部分もある」と語った。
同日、自工会が発表した10月の国内生産台数は、81万8358台(同17.9%増)と10カ月連続で増加した。