日本自動車工業会(豊田章男会長)が31日発表した2023年度上期(4~9月)の輸出台数は、前年同期比20.7%増の223万2475台となり、同期として3年連続で増加した。コロナ禍前の19年度上期実績(238万8534台)には届いていないが、部品不足の緩和で国内生産が回復し、輸出台数も大幅に増加した。

 最大仕向け地の北米向けが同26.9%増の87万4337台だったのをはじめ、欧州が同46.3%増の38万2492台、大洋州が同23.0%増の24万4631台と軒並み大幅に増えた。ただ、電気自動車(EV)シフトが進む中国向けは同1.4%減の11万8893台だった。景気が悪化しているパキスタン向けも同87.0%減の6340台と大幅に落ち込んだ。

 車種別では乗用車とバスが増加したものの、トラックは減少した。インドネシアやパキスタンなどアジア向けの輸出台数が減った。9月実績では同11.6%増の41万1833台となり、9カ月連続でプラスだった。

 一方、8月の国内生産台数は同9.4%増の63万9383台で8カ月連続のプラスとなった。