日本自動車工業会(豊田章男会長)がまとめた8月の輸出実績は前年同月比20.7%増の35万4697台だった。内訳は乗用車が32万109台(同25.9%増)、バスが8532台(同29.7%増)、トラックは同21.0%減の2万6056台だった。

 乗用車は中近東や欧州、北米、中米、アフリカ、大洋州向けなどが増加した。ドイツが1万99台(同65.3%増)、サウジアラビアが1万2592台(同64.5%増)、カナダが2万1304台(同54.9%増)、米国は11万9561台(同28.2%増)、豪州が2万7551台(同25.7%増)と軒並み2桁増だった。前年同月は半導体など部品供給不足の影響があり、反動で増えた。

 トラックは、中米(前年同月比23.0%増の2421台)、欧州(前年同月比4.7%増の2970台)のみ増加した。

 また、7月の生産台数は77万8244台(同11.2%増)だった。乗用車は67万8423台(同15.7%増)、バスも9440台(同59.5%増)と増えた一方で、トラックは9万381台(同15.9%減)と前年同月実績を下回った。