日本自動車工業会(豊田章男会長)が31日にまとめた2023年上期(1~6月)の四輪車輸出台数は、前年同期比16.8%増の202万3425台となり、上期として2年ぶりに増加した。半導体不足をはじめとする供給制約が解消されつつあることから国内生産が増え、輸出の増加につながった。ただ、新型コロナ拡大前の19年上期(約240万台)と比べると約2割低い水準だ。
仕向け地別では、アジアと南米、アフリカ向けが前年同期を下回ったものの、欧州や北米、大洋州などの主要地域が前年同期を上回った。欧州は同5割増え、地域別の増加率ではトップだった。
車種別では、乗用車が180万2387台(同20.5%増)と2年ぶり、バスが5万122台(同31.0%増)と2年連続でそれぞれ増加した。トラックは3年ぶりに前年同期を割った。
6月単月の輸出は40万8641台(前年同月比32.5%増)となり、アジアと南米を除き、前年同月を5カ月連続で上回った。
また、5月の生産台数は、62万3531台(同48.4%増)と5カ月連続で増加した。