日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が4月28日に発表した2022年度の自動車輸出台数は、前年度比4.9%増の386万4096台と2年連続で増えた。乗用車、トラック、バスすべてが前年度実績を上回った。乗用車では、欧州や中近東向けなどが好調で、トラックではアジアや北米向けが増えた。

 22年度の乗用車の輸出台数は同4.7%増の337万6243台で、4年ぶりのプラスとなった。仕向地別ではドイツが同49.9%増の8万3353台と増加。昨年度は部品供給不足などの影響を受けていたが、落ち込みから回復した。サウジアラビアも同52%増の14万2568台と大幅増だ。ただ、輸出台数の多い中国は同23.9%減の18万1451台の大幅減、米国は同0.7%減の124万5459台と横ばいだった。

 トラック輸出は同3.2%増の39万6817台。アジア、中近東ともに同14%増で台数を押し上げた。アジアの内訳はベトナムが同32.1%増の2万5954台、インドネシアが同44.4%増の2万5200台。中近東ではサウジアラビアが同36.5%増の2万9262台だった。