日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)がまとめた2022年度(22年4月~23年3月)の国内生産台数は前年度比7.4%増の810万959台だった。年度の前半は中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)による部品供給の遅れなどで生産ペースが上がらなかったものの、半導体不足の影響が徐々に緩和し、4年ぶりに増加に転じた。23年度はコロナ禍前の19年度実績(948万9304台)にどれだけ近づくか注目される。

 乗用車、トラック、バスともに増加した。乗用車の内訳は普通車が424万904台(前年度比6.3%増)、小型車が123万227台(同8.1%増)、軽四輪が134万3591台(同10.7%増)だった。3月の生産台数は86万6260台で3カ月連続で増加した。

 自工会がまとめた4月の自動車輸出台数も3カ月連続で増加した。最大市場の北米向けが同14.8%増の14万2252台と増加した。