日産自動車は8日、2023年から25年までにブラジルの生産拠点に最大28億レアル(約860億円)を投資すると発表した。2車種の新型SUVと新たなエンジンの生産設備の導入や工場の生産性改善に充てる。新型車の生産体制を整え、現状は約3~4%のシェア(乗用車)を7%に引き上げるとともに、輸出拠点としての機能も拡大する。
ブラジル・リオデジャネイロ州のレゼンデ工場に投資する。2車種のSUVのうち1車種は新型の「キックス」。キックスは20カ国以上に輸出する。パワートレイン工場では新たなターボエンジンも製造する。
ブラジル自動車工業会の発表によると2023年1~9月の日産の乗用車シェアは3.7%だった。14年に立ち上げたレゼンデ工場への投資を拡大し、シェアアップを目指す。