ネクステージは2日、2023年11月期の連結業績見通しを下方修正した。前回公表(1月5日)に比べて、売上高が400億円減の4600億円に、純利益は46億円減の126億円にした。

 この理由について、ビッグモーター(和泉伸二社長、東京都多摩市)の自動車保険金の不正請求問題で中古車業界への懸念が高まったことに加え、「9月以降は当社グループのイメージを低下させるような一連の報道等の影響を受け、来店客数が減少し、販売台数が予想していた水準に及ばず、10~11月も同様の水準になると想定した」としている。

 ネクステージは、ビッグモーター問題を受けて自主調査した結果、不正はなかったと8月23日に発表。しかし、その後の週刊文春の取材で、保険契約のねつ造などの不適切な事例があったことを9月1日に公表していた。さらに、同11日にはビッグモーター出身の浜脇浩次社長(当時)が辞任した。

 また、ネクステージは「組織ぐるみで不正事案を生じさせていたかのような印象操作を行う報道等に対しては今後、しかるべき法的措置をとることを検討している」という主旨のコメントを2回発表している。