日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が発表した2023年7月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比14・9%増の1万8164台となり、10カ月連続で前年実績を上回った。前月に比べて増加幅が11・9㌽拡大し、8カ月ぶりの2桁増となった。部品不足などによる完成車の供給遅延で低調だった22年7月実績(同24・6%減の1万5815台)からの反動増が要因の一つ。ただ、足元で輸入車の供給安定を実感している関係者は多く、8月以降もこの勢いの維持に期待がかかる。登録車全体に占める外国メーカー車シェアは7・2%だった。

 価格帯別では1千万円以上が同26・1%増の2415台で11カ月連続、400万円以上1千万円未満が同26・8%増の9983台で12カ月連続のプラスだった。一方、400万円未満は同4・2%減の4825台と24カ月連続のマイナスとなった。

 乗用車のブランド別ではメルセデス・ベンツが同11・4%増の3704台で首位だった。以下、フォルクスワーゲン、BMWと続いた。

 日本メーカーを含む輸入車全体は同13・7%増の2万3527台で3カ月連続プラス。このうち日本メーカー車は同10・0%増の5363台で2カ月連続の前年超え。電気自動車(EV)は前年同月の約3・4倍となる1322台だった。