スバルが2日発表した2023年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前年同期比29.7%増の1兆821億円となり4~6月期として過去最高だった。販売台数の増加や円安の進行により利益も各段階で増加し、3期連続の増収増益となった。期初予想に比べ円安が進んでいるものの、足元では変動が激しいとし、通期業績見通しは据え置いた。

 原材料価格の上昇や諸経費の増加などが減益要因となったが、販売台数の増加や価格改定、円安の進行により営業利益が大幅に増加した。増益要因の内訳は台数増と価格改定が517億円、為替変動が341億円だった。

 連結販売台数は同20.3%増の23万6千台だった。主力の北米が同19.4%増の17万9千台、日本が同2.7%増の2万1千台だった。中国は同30.9%減の2千台と落ち込んだ。

 通期業績予想は為替変動が激しいことや半導体の供給や物流制約など不透明な要素が残っているとし、期初の発表から据え置いた。生産・販売台数は4~6月期の期初計画通りの進捗だったとし、それぞれ通期計画から変更しなかった。