欧州自動車工業会(ACEA)による2023年上期(1~6月)の欧州主要18カ国の新車販売(乗用車)は、658万8937台(前年同期比17.6%増)となり、上期として2年ぶりに前年実績を上回った。ただ、コロナ禍前の19年上期(約767万台)の水準には届かなかった。欧州で事業展開する日本メーカー6社は、三菱自動車とホンダを除いて4社が前年実績を上回った。

 パワートレイン別に見ると、電気自動車(EV)が93万8912台(同45.0%増)となり、伸び率がもっとも高かった。台数規模が大きいハイブリッド車(HV)も169万5061台(同27.4%増)と堅調に伸びた。プラグインハイブリッド車(PHV)は48万283台(同1.7%増)とほぼ横ばい。ディーゼル車(同2.9%減)は唯一マイナスだった。

 国別では、ドイツやフランス、英国をはじめ主要国で2桁増となった。

 メーカー別では、首位のフォルクスワーゲン(VW)が170万1866台(同25.4%増)。ステランティス(同5.3%増)も前年比で増えたものの、欧州の他メーカーに比べ伸び率は小さかった。

 日本メーカーでは、トヨタ自動車(同12.8%増)と日産自動車(同26.9%増)、マツダ(同43.7%増)、スズキ(同36.1%増)の4社が増加した。

 6月単月の新車販売は126万5678台(前年同月比18.7%増)となり、11カ月連続で増加した。