欧州自動車工業会(ACEA)による4月の新車販売台数(乗用車)は前年同月比16.1%増の96万4932台と9カ月連続で増えた。ただ、コロナ禍前の2019年同月との比較では2割ほど低い水準だった。

 パワートレイン別では、電気自動車(EV)が12万6404台(同49.2%増)、ハイブリッド車(HV)が24万6483台(同19.5%増)とそれぞれ販売を伸ばした。プラグインハイブリッド車(PHV)は一部の国で補助金が縮小された影響も受け、7万644台(同2.4%減)にとどまった。

 ガソリン車は37万604台(同14.8%増)となり、パワートレイン別のシェアも約4割を占めた。ディーゼル車は12万6039台(同0.8%減)と微減だった。

 国別では、ドイツが20万2947台(同12.6%増)、フランスが13万2506台(同21.9%増)、イタリアが12万5824台(同29.2%増)となるなど、主要国で軒並み増加した。

 メーカー別では、シェア首位のフォルクスワーゲン(VW)を含むVWグループが26万3871台(同31.6%増)など、欧州の主要メーカーが軒並み販売を伸ばした。日本メーカーは、横ばいのトヨタ自動車を含め、マツダ、スズキも堅調だったが、日産自動車とホンダ、三菱自動車などは前年実績に届かなかった。