欧州自動車工業会(ACEA)が19日に発表した主要18カ国の3月の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比26.1%増の142万2147台となり、8カ月連続で増加した。2月の伸び幅(同12.2%増)よりも13.9ポイント高くなった。サプライチェーン(供給網)の正常化とともに回復傾向が鮮明だ。

 パワートレイン別でも、電気自動車(EV)をはじめとした電動車だけでなく、ガソリン車なども含めて前年同月実績を上回った。電動車のうち、EVは22万757台(同43.2%増)、ハイブリッド車(HV)は36万6086台(同35.8%増)だ。プラグインハイブリッド車(PHV)は9万9073台(同5.4%増)と、EVやHVに比べ伸び幅が小さかった。

 国別では、ドイツが28万1361台(同16.6%増)、英国(28万7825台、同18.2%増)、フランス(18万2712台、同24.2%増)、イタリア(16万8259台、同40.7%増)、スペイン(9万9524台、同66.1%増)など、軒並み販売が増えた。

 一方、メーカー別では、首位のフォルクスワーゲンが34万6314台(同34.5%増)、2位のステランティスが25万1122台(同23.3%増)となり、いずれもプラスだった。日本メーカーもトヨタ自動車(同25.5%増)と日産自動車(同56.3%増)、マツダ(同40.9%増)、スズキ(同31.8%増)、ホンダ(同5.6%増)が販売を伸ばした。三菱自動車は前年同月比で32.0%の減少だった。主要18カ国の1~3月累計販売台数は323万5951台(前年同期比17.5%増)になった。