欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた2月の新車販売台数(主要18カ国、乗用車)は90万2775台(前年同月比12.2%増)と7カ月連続で増加した。原油高などを背景にハイブリッド車(HV)の販売が好調だ。

 パワートレイン別では、プラグインハイブリッド車(PHV)が6万4427台(同7.2%減)、ディーゼルエンジン車が12万5525台(同8.9%減)となった一方、電気自動車(EV)が11万8860台(同33.6%増)、HVが23万2063台(同23.3%増)、ガソリン車が33万4999台(同12.8%増)と、それぞれプラスだった。

 国別では、域内首位のドイツが20万6210台(同2.8%増)となったほか、イタリア(同17.4%増)やフランス(同9.4%増)、スペイン(同19.2%増)、英国(同26.2%増)なども軒並み前年同月実績を超えた。

 メーカー別にみると、フォルクスワーゲン(VW)グループは23万5404台(同21.2%増)で、販売シェアも同2.0ポイント増加し26.1%だった。ステランティスは16万7097台(同2.0%増)と販売を伸ばす一方でシェアは同1.9ポイント落とし、18.5%にとどまった。

 日本の主要メーカーの販売台数は、トヨタ自動車が6万5059台(同14.4%増)、日産自動車が1万9377台(同38.2%増)、マツダが1万2487台(同28.3%増)、スズキが1万2051台(同12.8%増)と、それぞれ前年を上回った。ホンダ(3681台、同35.5%減)と三菱自動車(2397台、同49.6%減)は前年実績を割り込んだ。