トヨタ自動車の豊田章男会長は4月28日、完全子会社のダイハツ工業が開発した海外向け車両で認証手続きに不正があった問題について「車にとって最も大切な安全にかかわる問題で信頼を裏切る行為。心からお詫び申し上げる」と自社のオンライン配信で述べた。

不正があった車両はダイハツが開発し、トヨタのタイの工場で生産していた「ヤリスエイティブ」も含まれ、豊田会長は「トヨタも含めた問題と考えている」と語った。現在、当該車両は出荷と生産を停止しているが、佐藤恒治社長は「社内の再試験では良好で、走行中の基準を満たしている状態」と説明した。その上で、「グループとして徹底的な事実把握を進める」と述べた。