シェフラーは、ホイール内にモーターを搭載したインホイールモーター式電動駆動装置の量産を開始すると発表した。自治体などで使用する路面清掃車や除雪車、小型バンなどを製造するメーカーの車両向けに供給する。

 リム径14インチのホイール内で、モーターとギアボックス、機械式摩擦ブレーキをホイールベアリング周辺に配置した。モーター出力は定格7~26キロワット、ピーク値(最大瞬間電流)60キロワットで、モーターのトルクをギアボックスを介して直接ホイールに伝達する。4輪をそれぞれ制御することで坂道や雪道でも安定して走行できるという。

 また、駆動システムのコンパクト化で車両を省スペース化し、バッテリーやトランクなどの容量確保に貢献する。自動運転車向けプラットフォーム「ローリングシャシー」の開発も促すとしている。

 共同で技術開発したスイスのジュンゴ社の路面清掃作業車など、自治体向け小型車両を製造する3社に供給する。シェフラーは48ボルト用と400ボルト用インホイールモーターの開発も進めているという。