トヨタ自動車は15日、マイクロバス「コースター」の販売を再開したと発表した。同モデルをOEM(相手先ブランドによる生産)調達している日野自動車も「リエッセII」の取り扱いを始めた。両モデルは搭載していた日野製エンジンの認証不正問題で、生産や販売を休止していた。今回、トヨタ製の「1GD」型ディーゼルエンジンに切り替えたことで、一連の問題をクリアした格好。コースターの月販目標は200台。

 販売再開に併せ、一部改良を実施。運転手に異常が発生した場合に、本人か同乗者が非常スイッチを操作することで減速して停止するドライバー異常時対応システム(EDSS)を標準装備とするなど安全性能を引き上げた。従来型と比べ、「GX(ロング)」グレードで23万2千円引き上げた。

 価格はバスが693万7千円から、ビッグバンが696万9千円(消費税込み)から。