トヨタ「プリウス」はモーターの力を強めた。PHVは春に販売予定
ホンダ「ZR-V」は4月の発売。日本の道路事情に合わせたサイズという
日産「セレナ」は最上級グレード「ルキシオン」を設定した。販売は春
スバル「クロストレック」。「次世代のスバル車の中核を担うモデル」(中村知美社長)に位置づける
マツダ「CX-80」は詳細は明らかになっていないが「CX-60」(写真)をより大きくしたものという
三菱自「デリカミニ」は「東京オートサロン」で披露し、夏に販売する
BYDのEV「アット3」。これに加え、今年は乗用車2車種も投入される
メルセデス・ベンツ「EQS SUV」。輸入車勢で最大のEV7車種となる

 2023年に国内で販売される新車の顔ぶれをみると、半導体生産の遅れが、引き続き自動車業界最大の課題であることが浮き彫りになっている。昨年、華々しくお披露目されたものの、確実な生産のめどが立たないため、今年に入っての発売開始が相次ぐ。「まず発表、販売は数カ月後」─。納車待ちが続く中で、消費者の関心を引き留めておこうというメーカーの戦略が常態化してきた。一方、今年は電動車のラインアップが多彩になる。日産自動車の「サクラ」、三菱自動車の「eKクロスEV」の軽電気自動車(EV)が昨年デビューし、日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。存在感が高まっているところに他メーカーの新商品が相次ぐ。EVで先行する輸入車は今年も元気だ。中国・比亜迪(BYD)が乗用モデルのEV3車種を投入するのが最大の目玉といえる。