「オデッセイ」「レジェンド」などの生産を終えた狭山工場

 ホンダは、中国で生産する上級ミニバンを輸入し、来年中に日本で発売する。埼玉製作所・狭山工場(埼玉県狭山市)の完成車生産終了に伴い、現行「オデッセイ」の国内販売を近く正式に終える見通しだが、販売店や顧客からは上級ミニバンを求める声があった。このため、中国生産車を輸入してラインアップを保つ。日本の自動車メーカーが中国生産車を輸入するのは初めて。

 中国の合弁会社でオデッセイや「エリシオン」として生産・販売している上級ミニバンを輸入する。国連による「車両等の型式認定相互承認協定」(1958年協定)の非加盟国である中国での生産車を輸入する場合、型式の取得に手間がかかるため、ホンダは年間5千台以下の輸入車向けの特例措置「PHP(輸入自動車特別取扱)制度」を活用する見通し。

 ホンダは昨年12月末にオデッセイの生産を終了した。年間で約2万台(21年実績)と一定の需要があったが、小型車の生産拠点として立ち上げた寄居工場(埼玉県寄居町)で生産するにはラインの改修に多額のコストがかかるため、国内の他拠点で生産することを見送った。

 一方、狭山工場の完成車生産の終了により、オデッセイと同時に「レジェンド」などの生産も打ち切った。ホンダの国内向けラインアップは上級車種が手薄になっており、中国の工場を活用し、国内ラインアップを補完することにした。