ホンダは8月15日、アキュラブランドの新型電気自動車(EV)「RSXプロトタイプ」を米国で世界初公開したと発表した。ホンダ独自のEVプラットフォームを採用した最初のモデルで、独自の基本ソフト(OS)である「アシモOS」を搭載する。米オハイオ州のメアリズビル工場で生産し、2026年後半の発売を予定する。

RSXプロトタイプは、カリフォルニア州で開かれる「Monterey Car Week」のイベント「The Quail」と、「Pebble Beach Concours d’Elegance」に展示する。

24年に披露した「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト」をベースに開発した。デザインは、次世代EVプラットフォームによるデザインの自由度を生かして、EVならではのロングホイールベースにより前後オーバーハングを短くするとともに、クーペのようなフォルムを採用した。張り出したホイールアーチ、21インチの大径ホイール、深く彫り込んだ形状のサイドパネルなどで力強いプロポーションを表現した。

フロントデザインは、アキュラ独自の「ダイヤモンド・ペンタゴン・デザイン」を進化させた。シャープな形状のデイタイムライトと低い位置のLEDヘッドランプで、上下に分割する個性的なデザインとした。

パワートレインは、デュアルモーターによる四輪駆動を採用した。スポーティーにセッティングしたダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションや、ブレンボ製のブレーキを標準装備し、高い走行性能を実現した。

アシモOSは、無線更新機能(OTA)により、さまざまなアプリや機能を追加・更新できる。また、機械学習で、ユーザーそれぞれに合わせた移動体験を提供する、としている。