全国共済農業協同組合連合会(JA共済連、柳井二三夫代表理事理事長)とトヨタ・モビリティ基金(豊田章男理事長)は14日、ドライバーから歩行者の服装の見えやすさを診断するソフトウエア「見えチェック」を開発したと発表した。距離や服装の色の違いで視認性が変化することを広く周知し、薄暮(夕暮れ)時間帯と夜間の交通事故削減に向けた交通安全活動に取り組む。同日開催した発表会には、JA共済連の地域貢献活動アンバサダーを務めるお笑いコンビのティモンディの2人が出席。見えチェックの有効性をアピールした。

 開発には岩崎電気が協力。交通事故の多い17~19時台や夜間における歩行者の服装について、ドライバーの視認性をシミュレーションできる。

 見えチェックを活用した啓発活動は、今月から全国で開催される交通安全運動などを通じて展開する。来年4月以降は、JA共済連が全国に4台配置するドライビングシミュレーター搭載車両「きずな号」を通じて、巡回型の交通安全診断を行う。ドライバーと歩行者双方の目線を踏まえた交通安全の実現を目指す。