トヨタ・モビリティ基金(TMF)は18日、人工知能(AI)を駆使して使いやすくした電動車椅子の製品化に向けて100万ドル(約1億円)を拠出すると発表した。

 「モビリティ・アンリミテッド・チャレンジ」として、移動の自由に貢献する革新的な補装具を募集したところ、世界28カ国、約80チームから応募があり、最終的に英フェニックス・インスティンクト社の自律制御電動車椅子を最優秀製品に選んだ。パワーアシストとAIによる重心制御を組み合わせて使い勝手を改善したほか、下り坂を検知するとブレーキがかかるなど安全性にも配慮している。このほか、電気刺激を活用した歩行支援装置や姿勢制御機能がついたアシストスーツなど、最終選考に残った4製品も製品化に向けた支援を続けるという。