受注好調の日産「サクラ」

 次世代自動車振興センター(堀洋一代表理事)は、電気自動車(EV)などの新車購入費用を補助する「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の2022年度分の受け付けを、早ければ10月中旬にも終了すると公表した。

 8月2日時点では10月末の終了を見込んでいたが、予算の消化ペースが早まったことを受け、終了見込み時期を10月中旬~下旬に前倒しした。8月29日時点での予算残高は約126億円。

 日産自動車と三菱自動車の新型軽EVの販売好調を受け、年末を待たずに今年度分の支給を終了することになる。軽EVであれば最大55万円を受け取れるCEV補助金は、EVの販売実績を押し上げる要因の一つになっている。

 補助金が支給されない「空白期間」が長引けばEV販売に水を差す可能性があり、販売現場でも顧客への対応が必要になる。

 政府には補助制度の早期再開と空白期間が生じた場合の対応が求められる。