国土交通省九州運輸局は9月9日、三菱ふそうトラック・バスの直営販売会社である九州ふそう(近藤恭彦代表、福岡市東区)の八代サービスセンター(熊本県八代市)に対し、不正改造や指定整備記録簿への虚偽記載(不正車検)などの法令違反が確認されたとして、自動車整備事業の指定を取り消すなどの行政処分を課したと発表した。三菱ふそうは事態を謝罪し、「コンプライアンスを最優先に、信頼回復に努める」としている。
内部通報と思われる連絡を受けて同社が調査したところ、2024年6月以降、車両への不正改造が2件、外部への不正改造の依頼が2件、不正車検が70件あったことが判明。熊本運輸支局に報告した。
指定取り消しのほか、自動車特定整備事業も9月10日~10月19日までの40日間、停止となる。車検や車両整備は、同県内や宮崎県内の他拠点で対応するとしている。
三菱ふそうは再発防止策として、管理部門による巡回の強化や当該拠点の人員の配置転換などの再発防止策を実施する。