ドイツのメルツ首相(写真左)とVWグループのブルーメCEOはICE規制に懐疑的だ(IAAモビリティ2025で)

欧州の自動車業界が現実路線を歩み始めている。2035年の内燃機関(ICE)車の販売禁止規定は見直しの機運が高まり、今年5月には企業別平均燃費基準(CAFE)の罰則施行が後ろ倒しされた。ただ、電気自動車(EV)の販売が今年に入って息を吹き返している。充電インフラの整備が進み、補助金が復活する動きもあるからだ。これまでEVは高性能車を中心にもてはやさ…