日産自動車が新興国向けブランド「ダットサン」の生産を終了したことが25日、分かった。販売が低迷し、事業縮小を続けていたが、最後の生産国であったインドでの生産を終了した。今後は電気自動車の開発や北米、中国、日本といったコアマーケットに経営資源を集中させる。

 ダットサンは、創業時から日産が海外で使用していたブランド。一時は廃止したものの、14年に新興国戦略の一環で復活し、インドやロシア、インドネシアで生産してきた。一方、足元では経営再建のため、販売台数が伸び悩むダットサン事業の縮小を進めていた。