警視庁は9日、東京スバル(栗原宏樹社長、東京都文京区)と同社社員1名を、フロン排出抑制法違反の容疑で書類送検したと発表した。現在、店舗を建て替えている大和田店(東京都八王子市)の解体時に、業務用エアコンから回収義務のあるフロンを回収せずに廃棄した疑い。警視庁生活環境課は「(事業者の)認識不足等から惹起された事案と認められるため、指導徹底を進める」とした。
業務用エアコンを破棄する際、冷媒として使用されているフロンの回収が義務付けられている。当該社員は、充填回収業者への引き渡しを委託する際、法令で定められている委託確認書を交付しなかった。また、解体工事の引受先である解体事業者に関しても、フロンを大気中にみだりに放出したとして役員を含む社員2人を書類送検した。
スバル広報は同件に関し「ディーラーの社員が書類送検されたという事実は重く受け止めている。事実確認を急ぎ確認する」とコメントした。