トヨタ自動車の上田裕之渉外広報本部長は10月29日、前日夜に行われたトランプ大統領と財界人との懇談の場で、豊田章男会長は米国製トヨタ車の逆輸入に言及しなかったことを明らかにした。ただ、トヨタとして今後も検討を続けていく考えも示し、中型セダン「カムリ」やSUV「ハイランダー」が「有力な候補になる」と語った。
上田本部長は「国交省がアメリカと(日本の)認証ルール合わせを適宜、やっていただけていると聞いている。その準備さえ整うのであれば、トヨタとしてはアメリカで作っている車を日本に出すことは前向きに考えている」と述べた。
一部で報道された「約100億ドルの投資」については、「われわれから話したわけではないが『トヨタは今後も継続的に投資と雇用をしっかりやっていく』と伝えている。第1次トランプ政権時(の投資)がそのぐらいだったので、そこも相まって出た話ではないか」と説明した。
懇談が行われた迎賓館には、フォード「F-150」とトヨタ「タンドラ」の2台のピックアップトラック、米国の人気レース「ナスカー」仕様のトヨタ「カムリ」が展示された。



