JDパワージャパン(山本浩二社長、東京都港区)は19日、新車購入時の販売店対応を評価する「2021年日本自動車セールス顧客満足度調査」の結果を発表した。ラグジュアリーブランド部門はレクサスが、マスマーケット国産ブランド部門ではホンダと日産が満足度トップだった。オンライン商談ツールの利用は全体の2%にとどまったが、利用者からは高い評価を得ているという。
ラグジュアリーブランド部門(対象5ブランド)で最高評価だったレクサスは、「店舗施設・サポート」「商談」「契約手続き」の3項目でトップの評価を獲得。平均獲得ポイントが782ポイント(1千ポイント満点)の中、809ポイントを獲得した。2位はボルボで804ポイント。
マスマーケット国産ブランド部門では、ホンダと日産が733ポイントで並んだ。ホンダは「店舗施設・サポート」で最高評価を獲得。日産は全項目で平均ポイントを上回った。3位は三菱自で732ポイント。平均は725ポイントだった。
調査では、商談中で車両説明に活用したツールも調べた。「カタログ/各種見本などの資料」が77%と最も多く、「試乗車」は42%だった。このほか「パソコン/タブレット端末などの画面」が34%となるなど、紙媒体だけでなく、デジタル機器を活用するケースが少なくなかった。
コロナ禍を契機に導入が増える「オンライン商談/ウェブ会議システム」の利用は限定的であることも分かった。ディーラーに対する今後の期待に「オンラインでの商談サービス拡充」を挙げたのは6%となり、調査結果では「体感した一部の顧客に高い満足度をもたらしているものの、まだ広く浸透していない」としている。
調査は5、6月にインターネットで実施した。メーカー系新車ディーラーで新車を購入後2~13カ月が経過した乗用車保有者を対象に「納車」「店舗施設・サポート」「商談」「契約手続き」などについて聴取。7189人から回答を得た。